テニス観戦

アンドレ アガシの『オープン』を再読した

この時期になぜアガシなのか理由はない。実家を整理中にこの本を見つけて、また読むことにしただけ。なんと私はカツラのことしか覚えてなかった。

周りのスポーツ好きに話しても、アガシがカツラだったことは意外と知られてないのよね。アガシのあの90年代のロックスターみたいな髪型が、ある時からカツラの力を借りていたことを知った時、私は「大人ってひどい、嘘つきだと思ったことを覚えている。

でもすぐ後にカツラでグランドスラムに出ていたアガシをやっぱりいいなと思った。だってプロデビューして間もない17歳で既に髪を失い始めていたのは考えるのも辛いもの。

アガシがスキンヘッドになった時、私は彼なりの新しいファッションだと思っていた。だから驚いて、本に書かれたカツラ以外のことをすっかり忘れてしまっていたのかも。なので、読み返して気に入ったエピソードを書いておく。

バグダティスの毛量

この自伝はあのUSオープンのバグダディス戦から始まる。試合前にヘッドバンドを巻いて髪を整えるバグダディスを見て「すごい毛量だ!」。もう自分はスキンヘッドだったから羨ましかったらしい。バグダティスももう歳だけど、今でも髪はフサフサしているものね。

デニムパンツを選んだ時

ナイキの選手が呼ばれてどのウェアを着るかを選ぶ時があったらしい。一番の選択権はもちろんマッケンローにあったそう。アガシは一目でこのデニムのパンツが気に入って、心の中でマッケンローが選ばないように願っていた。あのデニムパンツを見たマッケンローはあきれたらしい。だよね。

中盤でImage is everythingというコピーが何度も出てくる。1990年のCM。当時のキヤノンはこんな風に売ってたのね。何やってるんだか。

デニムもすごかったけど、私はこの年の方がインパクトが強かった。ピンクのスパッツなんてエアロビみたいだもの。まだ20歳になってないのに老けてるなぁ。あとドネーのラケット。最初はプリンスのペイントジョブで、後にはドネーがプリンスそっくりに作ったという笑えるもの。

お父さん

ボルグと小さいアガシ。すごく微笑ましい写真だよね。だけど、アガシの口から出た裏話を聞いたら辛くなった。お父さんがコナーズのストリンガーをしていたとかで、コナーズやらナスターゼやらと無理やり写真を撮ったりラリーしたりさせられたらしい。お父さん、怖いよ。私が知ってるアルメニア人も気性が荒くて、お気楽な日本人の私にはたまにめんどくさい。しかも毎日裏庭で2500本も打たされたって、試合前の子供にスピードを与えるとか怖い。時代かしらのせいかしら?しかし、ボルグはかっこいいな。

実家

本にはケンブリッジラケットクラブというテニスクラブが出てきて、アガシの家はそこからすぐと書かれていた。お父さんが裏庭にテニスコートを作りたくて、ラスベガス郊外の砂漠に買った家。

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真ん中に5面見えるのが、そのクラブらしい。ちなみに、これは今のグーグルの画像。緑と赤茶の昔のハードコートが見える。今でも空き地がいっぱいとなると、当時は本当に砂漠しかなかったんだろうね。

反逆児

ニック ボロテリーアカデミーに入れられた時、ピアスにモヒカンにとやりたい放題だったみたい。テニスもうまくて調子に乗っていたのか、大きな大会の決勝戦でジーンズを履いて、アイラインを引いて出て勝ったらしい。大人に命令されて育つとこういうことをしたくなるのかしら?

テニスが嫌いとどこでも構わず言っていたみたいだし、それに比べたら、悪童と名高いキリオスなんてユーモアがあって優等生。「テニスはお金のため」と公言するトミックですら、かわいく感じるわ。

トレーナーのギル

プロデビューしてから最後まで一緒だったギルの言葉にはやっぱりねと思ったことがいくつかあった。その一番はトレーニングの一環として毎日8km走っていたアガシに、試合で8km走ることがあるのかと聞いたこと。8kmなんてないよ。私もたまたま家からのランニングコースの関係で7km走ってるけど、そんな距離を走らなくていいんだよね。ギル曰く、テニスでは5歩以上は同じ方向に進まないから、3秒で切り返す練習をした方が良いと。賛成。

ブルック シールズも憧れたグラフの脚

結婚式のためにダイエットに励むブルックシールズが理想として冷蔵庫に貼ったのがグラフだったらしい。彼女みたいな脚が欲しかったそう。グラフはすごいし、アガシへの貢献を読むと素敵だけど、美人だとは思ったことがない。本の中でもグラフはモテモテだし、男性には美人に見えるのかな?

それはそうと、グラフのフォアハンドってちょっとオスタペンコも似てるね。

結構笑って読み終えた

ジュニアからプロになりたての頃のサンプラスやクーリエ、チャン、出てきたばかりのフェデラーの様子とか、もう開催されていない大会とか当然おもしろい。だけど、グラフとお近づきになるためにチームであれこれがんばったり、ビールだなんだお酒を結構飲んでいたり。アガシのツアー生活は時代特有のものなのか、想像してるものとは違ったのがおもしろかった。あとプレッシャーに弱いことも。

発売されたのは2012年。いや、もっと前に読んでるよと思ったら、オリジナル版は2009年の発売だったらしい。元がどんな文だったのか気になる箇所も多いんだけど、英語版は発見されてない。

アメリカ人だからドラマチック。グラフと結婚できてなかったら、どうなっていたか。よかったなと思う。

2件のコメント

  1. オリジナル版持っていますよ。
    気になるところがあれば聞いてください。
    完読してないんだけど。。。。

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