邦題はいつでも苦手。このドラマのは『セレナ・ウイリアムズ ~母として、女王として~』って仰々しいし、余計な妄想をしてしまうからうれしくない配慮だわ。私だけかもね。WOWOWで放送していたので録画しておいた。
HBO set to air a five-part Serena Williams docu series on May 2, "Being Serena." Follows Serena thru pregnancy, motherhood and comeback to tennispic.twitter.com/mzkNqMOJaJ
— Nick McCarvel (@NickMcCarvel) March 26, 2018
ドキュメンタリー色を濃くするためなのか、体調の変化やお母さんになったことからくる(たぶん)精神面の揺れ動きの描写やインタビューが多かったけど、今更どうってことない。女子選手はもともと移り気だから。
興味深かったのは、ずっとコーチをしてるムラトグルーさん。復帰に向けての準備の過程が厳しくて、はっきりしてて論理的で、こんな人に教わりたかったと思ったわ。
復帰に関しては、急がずに「問題ない、勝てる」と感じてからにすると決めていたんだけど、セリーナには焦る節もあったし、身が入っていない感じもあった。ムラトグルーさんも最初は見守るんだけど、満足な結果にほど遠くて痺れを切らした。復帰後もグランドスラムを獲りたい獲りたいというセリーナを思ってのことなんだけど…
家庭じゃなくて、テニスが一番だ。
体を絞れ。
そのために授乳を止めろ。
そうでないとローランギャロスは無理だ。
そもそもセリーナは妊娠前もかなり体重あったと思うけど、問題なかったのかしら?
「減量もしてるけど太るのよ!1晩で4kgも太ったのよ!」と泣いて訴えるセリーナ。そんなのにまったく動じないで真正面から静かに「本気でやらないなら、もう止めるぞ」くらいの気迫を出すところに痺れたわ。反対に、ホテルに来てくれるネイリストを探してあげるとか、女性選手のコーチって面倒くさそう。。。
結婚して子供ができるのはセリーナのテニス面に良く働く気がしてたけど、そうでもなかったみたいね。相手に勝つための獣がいない。気迫が足りない。ムラトグルーさんはそういう抽象的なことをどうしたら取り戻せるのかを段階的に道を作ってくれてたのがいいなと思った。ニースにある彼のアカデミーもすごく素敵!いいなぁ。