先日、世界陸上の男子マラソンを観ていて驚いたこと。
惜しかったですね、山下選手。残念ながら現時点で世界のトップと差をつけられているマラソンです。テレビをつけた時点で5位。確かに良い走りをしていたし、銅メダルとの差もそこまでないしで、実況が「メダルも狙える位置です」と言っているのに納得できました。
そしたら、急に立ち止まり!解説によると左脚が攣ったとのこと。足を振っていました。そこで解説が放った言葉が今日のポイントです。
痙攣ですから、後には残りません。あと2キロがんばれ!
そうなんだ。
痙攣経験がない私にはわかりません。肉離れなどの場合は続けると危険だけど、痙攣ならば問題ないということですね。一般人の生活ではスポーツ中に痙攣になった話をよく聞くので驚きました。
山下選手が再び、今度は右脚の痙攣で止まってしまった時も
あと1.5キロ。なんとかがんばれ!
痙攣した脚で走ることがどれほど辛いのかもわからず申し訳ありません。最終的には12位でゴールしました。惜しかったです。
ご本人は悔しいでしょうが、テレビの前ではあっけらかんとしている印象でした。陸上界は日本のスポーツのなかで、国際的にも高いレベルを求められているから大変だと思います。かつては思うように走れず自ら命を絶ってしまったエリート選手がいくらい。私が覚えている限りでも、中山竹通さん、森下宏一さん、谷口浩美さん、有森裕子さん、高橋尚子さんと強い選手が多い時代があった記憶があります。
高橋さんは女子マラソンの解説をしていて、現状をどう立て直していくのかが問題だというようなことを言っていました。ご本人も日本陸上界の重要なポストに就いているからひと事ではないでしょう。「盛り上げる」みたいなやんわりした言葉ではなく、今のダメさをしっかりと認識しているところが天下人だなと思いました。
北口榛花選手と田中希実選手に感動しました!