『ラファエル ナダル 偉業達成の舞台裏』を観た

今年の土のナダルは強かったな。土でのティームとの試合をまた観たいな。

フェデラーと同様に、ナダルもふがいない数年間から今年は大復活した訳だけど、特に偉大な記録となったフレンチオープン10回目の優勝の舞台裏を軽く追った感じのドキュメントだった。

トニコーチやモヤと一緒に試合の前後にロッカールームであれこれ話しているのがおもしろかったな。普段の公式インタビューなんかでは聞けない話もあってちょっと笑った。

ナダル「左右に揺さぶるよ」
トニコーチ「相手はフットワークがよくないからそれでいい」

誰よ、フットワークが悪い人と思ったら、1回戦の相手はペールだった。なるほど。

「相手のサーブのコースがすごかったから、焦ったよ」とか「ティームのショットは予想より強かった」とか「よく眠れなかったから本調子でなかった」とか、ナダルってロッカーではこんなことを話してるんだね。勝った試合の後だから平和だったけど、負けた日はどうなんだろ?

そして、彼はずーーーーーっと上半身裸でプラプラしてるのね。試合中には何度もパンツを引っ張って直すけど、普段は全然しないのよ。不思議な神経質さん。

2週間もあると暇な時もあるらしく、チームでボードゲームしたり、プレイヤーズラウンジで人の試合を観ながら誰が今後伸びるか話していたり。あと、ホテルの部屋にチームで集まってUEFAチャンピオンズリーグの決勝を観ていたのも笑った。

あと、準決勝の時、前の試合が終わるまでティームと隣に座ってテレビ観戦して待ってたのに驚いた。仲良く話してる訳ではないんだけど、試合前にそんなに近くにいると思ってなかった。ナダルって神経質そうだしね。

だからなのか、やっぱり大会終盤になると寝られなくって言ってるし、それを集中力で乗り切るというところもナダルらしいと思った。で、決勝前。フットワークを確認したりバイクを漕いで体を温めてるナダルに対し、バリバリ腹筋してるバブ。何やってるの?その後は決勝をチラッと見せて、ラファすごいねで終わり。内容が詰まっているとか、感動させるような作りではないんだけど、興味深かった。

そのかいつまんだ決勝の映像を再び観て、バブリンカのふがいなさが半端なかったなと改めて思った。もう歳で限界なのか、手術の原因になったひざの調子が悪かったのか。去年の全米決勝での感動的なバブリンカはどこにもいなく、意地を出すまでもなく終わってしまった。ナダルの10回目を阻止できるのは、彼くらいかと思ってたのに。そこが残念だったな。


Rafael Nadal ‘La Decima’

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