伊達公子さん曰くの女子のラケット

ブリティッシュベイクオフの時に番宣が入っていたのかもしれない。伊達公子さんがNHKアカデミアに出演されるというので観てみました。まずは前半。

過去の実績について話すなか、ラケットの話題になった。伊達さんといえば、常識を逸して重いラケット。そこはもういいとして、私が気になったのは女子選手のラケットについてです。

自分のラケットとの比較対象なのですが、

「今の女子選手の平均は280g」

と言っていたのですよ。

女性=280gくらいというラケットメーカーの受け売りでなく、トッププロを養成する方のリサーチ結果とすると衝撃的です!

昔、若い頃のラドバンスカがウィンブルドンに初登場した時、ピュアドライブライトを持っていたことが話題になったと記憶してる。その時、270g!みたいな感じでザワついていたので、私もトッププロはもっと重いラケットを持っていると思ってました。伊達さんの話によると、世界の一般人はプロより重いラケットを使っていることになりそう。

あとは、レジェンド伊達さんがメディア出演すると制作側が遠慮しているように感じることが気になった。第一現役時代、伊達さんはかなりのメディア嫌いだったはず。そのせいなのか、第二現役時代は伊達スマイルと知られた後でもメディア側は突っ込めないでいるように思う。

私は第一現役時代の会見で、まったくにこやかでない伊達さんが結構好きだった。スポーツをしていると、スポーツマンシップに則った礼儀正しさや義務のようなものも叩き込まれる。その目で見た伊達さんは、世界4位になったらこういう態度をとっていいのかと思わせるほどかっこよかった。だから、聞きにくいことも聞いたらおもしろそう。ため息のこととか。そんな質問をできる人がいないんだろうな。残念。

伊達さんの功績と今の取り組みについて観ていて、かつての日本の女子選手はすごかったなと思い出した。

個人的にピークは1995年。1990年以降にシングルス50位に入った女子選手を調べてみた。ウィキペディア情報なので間違いがあるかも。

1990年代

  • 遠藤愛 26位 1994年
  • 神尾米 24位 1995年
  • 雉子牟田明子 49位
  • 雉子牟田直子 44位 1992年
  • 沢松奈生子 14位
  • 伊達公子 4位 1995年
  • 長塚京子 28位 1995年

2000年代

  • 杉山愛 8位 2004年
  • 浅越しのぶ 21位 2005年
  • 小畑沙織 39位 2004年
  • 中村藍子 47位 2007年
  • 奈良くるみ 32位 2014年
  • 森上亜希子 41位 2005年
  • 森田あゆみ 40位 2011年
  • 土居美咲 30位 2016年
  • 大坂なおみ 1位 2019年

大坂なおみを除くと、2016年以降50位に入っていないのですね。というか、私がベストだと思う95年は自己最高20位台を記録した選手が5人も!グランドスラムであの時くらいに日本人がワサワサするには、50位では足りない。20位台が複数人いないとなんだなと思った。

NBA、MLB、サッカー、陸上のリレーなどなど、日本人の遺伝子では劣るとされるスポーツで活躍している日本選手はたくさんいる。テニスは復活できるかな?楽しみです。

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